日本の食生活に欠かせないものの一つに、鰹節があります。
だしを取ること以外にも、削ったモノはお浸しにかける、冷や奴にも乗せる、たこ焼きにもかけちゃいますね。
アツアツごはんに振りかけて削り節がユラユラと踊っているように見えるのも楽しいひとときです。
お醤油をちょっとかけてガーッと混ぜて食べるのは、「ネコまんま」と呼ばれて眉を寄せる人たちもいますが、案外「好物だ」と語る人は多いようですよ。
どんな食材とも合うし、かといって食材の本来の味も消さないという優れもの。
しかもあっという間に、“和風味”に変えてしまう威力は、抜群です。
日本の文化とも言える鰹節ですが、同じ鰹でも「生もの」の鰹についてレポートしたいと思います。
「土佐の一本釣り」などという言葉があるように、鰹と言えば土佐と思い浮かべるのではないでしょうか?
でも、それは何故でしょう?
ご存じのように鰹は回遊魚と呼ばれ、年間を通じて移動をくり返しています。
2月頃になるとグァム島沖から黒潮に乗って九州辺りにやって来ます。
四国から静岡を通り仙台沖に着くのは8月頃とされ、それ以降はUターンして下っていきます。
来たルートを逆行して台湾沖へと泳いでいくのだそうです。
土佐沖を通る頃は、丁度脂がのって美味しい季節。
5月は「初鰹(はつがつお)」と呼ばれ10月は「戻り鰹(もどりがつお)」と呼ばれるものです。
土佐沖では、最も美味しいタイミングで通るという自然の流れが土佐の恵をもたらしているのです。
「タタキ」という調理法には諸説あって、今ではどれが正しいかなんて理屈は関係ないのかも知れませんが、初代土佐藩主・山内一豊説からはほのぼのとしたものが伝わります。
当時、生で食べて食中毒をおこした領民のことを知った一豊が、「それならば焼いて食べるように」と言ったのが始まり・・・という説です。
思いやりから生まれた「タタキ」が、今も残る人気の名産品になっているとは、一豊も喜んでいるかも知れませんね。
四国に旅行に行かれて“本鰹のタタキ”に感動されたという話は良く聞きます。
今ではたくさんのお店が通販をやっています。
特に、朝水揚げされた鰹をその日の内に「タタキ」にして発送してくれるお店もあるようです。
伝統の藁焼きにこだわった味もあります。
本場土佐の“本鰹のたたき”をご自宅でもぜひぜひ味わってみてくださいね。
